2023-12-31
彼らは王の子を連れ出し、王冠をかぶらせ、さとしの書を渡して、彼を王と宣言した。そしてエホヤダとその子たちが彼に油を注いで、「王様万歳」と叫んだ。
歴代誌第二23章11節
冒頭引用箇所に「王の子」の名前が記されていませんが、先週取り扱った歴代誌第二22章に次のように記されています。
しかし、王の娘エホシェバは、殺される王の子たちの中からアハズヤの子ヨアシュをこっそり連れ出し、寝具をしまう小部屋にその子とその乳母を入れた。祭司エホヤダの妻でアハズヤの妹である、ヨラム王の娘エホシェバが、ヨアシュをアタルヤから隠したので、アタルヤは彼を殺せなかった。
歴代誌第二22章11節
ここに「アハズヤ(王)の子ヨアシュ」と紹介されている通り、冒頭引用箇所の「王の子」とは「ヨアシュ」のことです。隠して育てられていたヨアシュに油を注いだのが祭司エホヤダでした。この祭司エホヤダは、歴代誌第二22章11節にある通り、アハズヤ王の妹を妻としていたようです。
祭司エホヤダは、アハズヤ王の死後、政権を担っていたアハズヤ王の母アタルヤの政治を覆したのですが、そこには次のような理由がありました。
全会衆は神の宮で王と契約を結んだ。エホヤダは彼らに言った。「見よ。主がダビデの子孫について約束されたとおり、王の子が王となる。…」
歴代誌第二23章3節
つまり祭司エホヤダは、王の子ではないアハズヤ王の母アタルヤが民を治めていることに対して、神さまが約束されている状況に戻す役割を、祭司として担ったのです。
今、キリストのからだなる「教会」にも同じような祭司的な役割が担わされています。教会に連なる私たちは、神さまに似せて造られた一人ひとりが、神さまの創造の目的にかなった歩みができるように、修正し導いていく働き、役割が与えられています。
今週も、また新しい年2024年も、そのような役割をしっかり担う教会として歩むことができるように神さまに共に祈り求めましょう。 (吉持日輪生)
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