2023-12-24
エルサレムの住民は、彼の末子アハズヤを彼の代わりに王とした。アラビア人とともに陣営に攻めて来た略奪隊が、年長の子らをすべて殺してしまったからである。こうしてユダの王ヨラムの子アハズヤが王となった。アハズヤは四十二歳で王となり、エルサレムで一年間、王であった。彼の母の名はアタルヤといい、オムリの孫娘であった。
歴代誌第二22章1〜2節
ユダ(南王国)の王ヨラムの子アハズヤのことが、ここでは取り上げられています。ただ前回の歴代誌第二21章と同様に、ここでも女性の役割の大切さを教えられます。
冒頭引用箇所の最後に「彼(アハズヤ)の母の名はアタルヤといい、オムリの孫娘であった」と記されています。つまりアハズヤ王の母アタルヤこそ、前回取り上げた歴代誌第二21章6節に記されていた「アハブの娘が彼(ヨラム、アハズヤの父)の妻だった」と重なります。さらに「アハブの娘」が「アタルヤ」となると、旧約聖書に登場する悪女として有名な「イゼベル」は「アハブの妻」ですから、「アタルヤはイゼベルの娘」ということです。つまりアハズヤの祖母はイゼベルで、そして母がアタルヤで、その影響を受けたのがアハズヤでした。そのアハズヤについて聖書はこのように記しています。
彼(アハズヤ)もまた、アハブの家の道に歩んだ。彼の母(アタルヤ)が助言者となり、悪を行わせたのである。彼はアハブの家に倣って主の目に悪であることを行った。父の死後、アハブの家の者が助言者となり、彼を滅びに至らせたのである。
歴代誌第二22章3〜4節
イゼベルの娘であるアタルヤの助言、そしてアハブの家の者の助言により、アハズヤは滅びに至らされたのです。
このことから私たちも誰から助言をいただくかの大切さを教えられます。クリスマスに覚えるイエスさまは、イザヤ書9章6節で「不思議な助言者」と紹介されています。クリスマスの日に、改めて「不思議な助言者」であるイエスさまから助言をいただきながら歩むことの大切さを覚え、「不思議な助言者」イエスさまから助言をいただくことを始めましょう。
クリスマスおめでとうございます。 (吉持日輪生)
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