「エズラ記」概略
2024-04-07


ペルシアの王キュロスの第一年に、エレミヤによって告げられた主のことばが成就するために、主はペルシアの王キュロスの霊を奮い立たせた。王は王国中に通達を出し、また文書にもした。                 
                  エズラ記1章1節

 冒頭に引用した聖書の言葉は、実は先週取り上げた歴代誌第二36章22節と全く重なります。

ペルシアの王キュロスの第一年に、エレミヤによって告げられた主のことばが成就するために、主はペルシアの王キュロスの霊を奮い立たせた。王は王国中に通達を出し、また文書にもした。              
                  歴代誌第二36章22節

 このように全く同じです。つまりエズラ記は、書巻名としては、漢字の「歴代誌」からカタカナの「エズラ記」に大きく変化しますが、内容的には歴代誌第二の続きが記されています。
 もう一つ「エズラ記」の特徴は、書巻名の「エズラ」という人物がなかなか登場しないことです。「エズラ」が登場するのは、7章からです。エズラ記が全部で10章ですので、残り3章のところでの登場は、やはり遅い登場と言えます。そのエズラは、7章では、まず祭司アロンの家系であることが紹介され、さらにエズラ記7章11節では「祭司であり学者であったエズラ」、7章12節では「天の神の律法の学者である祭司エズラ」とも紹介されています。
 エズラ記は、1章〜6章までが「神殿再建」、そして祭司エズラの登場と共に始められたのが「律法再建」でした。この「神殿再建」と「律法再建」を、私なりの今日的な教会用語で言い換えるならば、「礼拝再建」と「信仰再建」でしょうか。
 新年度が始まりましたが、私たちは今年度も、共に祈り、共に力を合わせ、「礼拝」を整え、「信仰」を建て上げていく歩みを進めていきましょう。   (吉持日輪生)

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