預言は成就する
2020-07-05


二番目のくじはシメオン、すなわち、シメオン部族の諸氏族に当たった。彼らの相続地はユダ族の相続地の中にあった。          ヨシュア記 19章1節 
 
 この冒頭の「二番目のくじはシメオン、すなわち…」は、簡単に読み過ごしてしまいそうな一節です。しかし、ここには「神さまの長い長いご計画」の一過程が記されています。その「神さまのご計画」とは、次の個所に見ることができます。

シメオンとレビとは兄弟、彼らの剣は暴虐の武器。(中略)のろわれよ、彼らの激しい怒り、彼らの凄まじい憤りは。私はヤコブの中で彼らを引き裂き、イスラエルの中に散らそう。                 創世記49章5〜7節(抜粋)

 このヤコブ(イスラエル)の預言は、その後どうなるのでしょうか。シメオン部族は、出エジプトの初期、20歳以上の男子が 59,300人(民数記1章23節)とありますが、民数記26章14節では、その数が 22,200人と大きく減り、12部族の中で最も少ない人数になっています。そして今回、ヨシュア記において約束の地に入る時には、「ユダ族の相続地の中に」割り当て地があることから、さらにシメオン部族の人数が少なくなっていったことが伺えます。また一方のレビ部族は、祭司の務めを行う部族として割り当て地を持つことはありませんでした。つまり、ヤコブ(イスラエル)の預言の通り「イスラエルの中に散ら」されたのです。
 このように冒頭の聖書個所の「彼ら(シメオン部族)の相続地はユダヤ族の相続地の中にあった」は、まさに神さまの大きなご計画の一過程が記されているのです。
 このように預言のことばは成就します。メシア預言のような聖書の中心的な預言だけでなく、今回のように見落としがちな「預言」も、神さまは確かに進めておられるのです。

まことに、あなたがたに言います。天地が消え去るまで、律法の一点一画も決して消え去ることはありません。すべてが実現します。  マタイの福音書5章18節

 今週も、神さまのことばにしっかり目を留めて歩みましょう。  (吉持日輪生)

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