奉仕における賜物を求める
2019-08-18


あなたがたは、よりすぐれた賜物を熱心に求めなさい。また私は、さらにまさる道を示してあげましょう。      コリント人への手紙第一 12章31節                                    

 賜物(たまもの)とは何でしょうか。教会の中では、奉仕をする場面でよく使われる言葉ですが、原語(ギリシヤ語)は、χ〓ρισμα(カリスマ)であり、「χ〓ρι〓(カリス:恵み)」の派生語です。「天からの才能や素質」や「贈り物」という意味を持つことばで、神さまが一人一人に与えてくださっている能力や得意なことと言えるでしょう。大切なことは、賜物は神さまからの頂いたものであり、神さまの栄光を現わすために用いることが、神さまの御心であるということです。パウロがコリント人への手紙第一12章で説明している通り、頂いている賜物はそれぞれ異なり、奉仕や働きもいろいろな種類があります。ですから、まず自分の賜物が何であるかを理解し、賜物を用いる奉仕に携わることが、より良い、喜びにあふれる奉仕に繋がります。
 どうしたら私たちは神さまから頂いた賜物を発見することができるでしょうか。リック・ウォレン牧師は「あなたの賜物が輝く5つのステップ」という本の中で、賜物と奉仕の探求方法として5つの方法について説明しています。
1. 神さまから与えられた霊的賜物について考える
2. 喜んでしたいと思うこと、情熱を注げるものは何かを知る
3. 働きのための自分の能力を知る
4. 自分の性格に合った奉仕を選べるように、自分自身について知る
5. 過去の経験を振り返る(成功と失敗、痛みも含めて)
 賜物に対する理解が深まっていくにつれて、教会の中で必要とされている奉仕に対して、自分の賜物をどのように用いることができるのか、祈り求めていくことが重要です。私にとって、ワーシップ礼拝の働きは神さまから頂いた賜物と経験を用いさせて頂いている奉仕の一つです。小さい頃から教会の音楽に親しみ、中高時代は、J-Popよりも90年代のワーシップグループのCDをコレクションとして集め、聴いていたのを思い出します。教会がワーシップ形式の礼拝を始めた時に、神さまから頂いた賜物と今までの経験の全てが繋がって、用いられていることを覚えました。教会で必要とされる働きと、与えられた賜物がちょうど重なるところが、その人を神さまが用いて下さる場所です。次回は教会のビジョンと、ビジョンに基づく具体的な働きについて考えたいと思います。(笠川路人)

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