不思議な物語のはじまり
2020-11-08


主の使いは彼(マノア)に言った。「なぜ、あなたはそれを聞くのか。わたしの名は不思議という。」                     士師記13章18節

 いよいよサムソンのお話が始まります。サムソンの父はマノア、そしてサムソンの母は、「彼(マノア)の妻は不妊で、子を産んだことがなかった」(2節)と紹介されています。その不妊の女性に「神の使い」が現れ、サムソン誕生の約束をします。その「主の使い」に名前を尋ねているのが、上記聖書個所です。
 「わたしの名は不思議という」と「主の使い」が話していることから、この「主の使い」の名前が「不思議」と分かります。そして、その「不思議」という名前の由来と読み取れるのが19節に記されています。

そこでマノアは、子やぎと穀物のささげ物を取り、それを岩の上で主に献げた。主のなさる不思議なことを、マノアとその妻は見ていた。
                               士師記13章19節

 マノアとその妻に、「主のなさる不思議なこと」を届ける「主の使い」だからこそ「不思議」と名乗ったのでしょう。
 そして、これから始まるサムソン物語自体も、まさに「主のなさる不思議なこと」に満ちたお話しです。その初回、今回の士師記13章における「主のなさる不思議なこと」は、「不妊で、子を産んだことがなかった」マノアの妻の妊娠、出産ですが、さらなる「不思議」は、妊娠中の過ごし方への指示です。

今後あなたは気をつけよ。ぶどう酒や強い酒を飲んではならない。汚れた物をいっさい食べてはならない。         士師記13章4節

ぶどうからできる物はいっさい食べてはならない。ぶどう酒や、強い酒も飲んではならない。汚れた物はいっさい食べてはならない。わたしが彼女に命じたことはみな守らなければならない。           士師記13章14節

あなたが経験する「主のなさる不思議なこと」の中にも、神さまは臨在されています。今週も主を覚えて歩みましょう。(吉持日輪生)

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